テニスをされているHさんのトレーニング。
クラブワン会員歴10年を超えておられる方の一人です。
テニスのスウィング動作は肩甲骨と股関節がしっかりと連動し、スムーズに動けることがとても重要です。
写真右のあぐらをかいた状態でのレッグプレス、殿筋群がしっかりと運動参加し、股関節のつまり感や張り感が解消されます。
写真左のサイドベンドは体側部の可動域を高める種目です。この体側部は上半身と下半身を連結している部位であり、股関節で生まれた力をスムーズに上半身に伝えてあげるためには、高い可動制が求められます。
テニスや野球のように、下半身で生まれた大きな力を最終的に道具(ラケット・バット・ボール)に伝えなければいけないスポーツではスムーズな力の伝達が必要不可欠です。
このように考えていくと、上腕や前腕といった身体の末端部にばかり着目してトレーニングをすることが、いかに危険なことかわかると思います。
上腕二頭筋や三頭筋が必要以上に肥大すると、身体の末端に重りをぶら下げた状態となり、下半身で生まれた大きな力が遮断されることになるのです。
走動作においても、ふくらはぎが必要以上に大きいことはスムーズな膝下の振り出しを阻害します。
力の発揮において重要となる部位は、見た目にはその発達具合がわかりにくい、とてもコアな部位にある筋肉なのです。